定例記者会見に臨む荒川教育長=7日午後、県庁南別館

 2021年度の栃木県立高と県立特別支援学校高等部の入試について、荒川政利(あらかわまさとし)県教育長は7日の定例記者会見で、学力検査の出題範囲を縮小することを明らかにした。新型コロナウイルスの影響による休校が長期化したことに配慮した。縮小するのは社会(公民)と数学、理科の3教科で、中学3年で学ぶ内容の一部を出題しない。

 出題範囲から除く単元は、社会の「私たちと国際社会の諸課題」、数学の「標本調査」、理科の「科学技術と人間」「自然と人間」で、いずれも中学3年の最後に学習する内容。国際社会での日本の役割や、出口調査のような統計処理、再生可能エネルギーなどという。休校の影響で、例年よりも学びが遅れていることに配慮し、最後の単元を出題範囲から削った。

 縮小の規模は、授業数で社会20時間分、数学7時間分、理科24時間分に相当する。ただ、入試では出題しない範囲も授業では取り扱う。

 コロナ禍で、県内の多くの学校では3~5月末に休校した。年度内に学習の遅れを取り戻す方針ではあるものの、最後の単元の学習が終わるのは入試直前となる可能性もある。6月末の県市町教委教育長会議でも、各市町の教育長から入試の出題範囲に関する懸念の声が上がっていた。