素戔嗚剣を振り下ろす各社の宮司

 新型コロナウイルスの収束が見通せない中、「疫病よけの大神(おおかみ)」と伝わる「素戔嗚(すさのおの)大神」を祭る栃木県益子町益子の鹿島神社など県内4社の各宮司が7日、同神社で疫病退散を合同祈願した。夏の風物詩である各地の祭りやみこし渡御が相次いで中止になり、代わりの祭典として企画した。4社を参拝すると、各社に割り振られた東西南北の方位を守る四聖獣(しせいじゅう)と「疫病退散」の4文字がそろう特別御朱印も8日から各社で頒布する。

 祈願祭に臨んだのは鹿島神社の小幡正之(おばたまさゆき)宮司(53)、愛宕神社(那須烏山市)の滝口貴史(たきぐちたかし)宮司(46)、星宮神社(下野市)の小林靖(こばやしやすし)宮司(57)、瀧尾(たきのお)神社(日光市)の田中教文(たなかのりふみ)宮司(47)。

 素戔嗚大神(武塔天神(むとうてんしん))は「備後国風土記逸文」で、旅の途中で親切に迎え入れてくれた兄の「蘇民将来(そみんしょうらい)」の恩に報いるため、蘇民とその娘に除難の法を教えたと記されており、この神話などから「疫病よけの大神」と言われているという。

 拝殿で執り行われた神事では「コロナ退散剣(つるぎ)の儀」も披露。宮司4人が各社に伝わる「素戔嗚剣」を両手に持って振り上げ、見えない「敵」である新型コロナウイルスに対して「えい」の掛け声と共に剣を振り下ろし、疫病退散の願いを込めた。

 特別御朱印は中央に金色で「素戔嗚大神」とつづられ、愛宕神社は「玄武」と「疫」、鹿島神社は「青龍」と「病」、星宮神社は「朱雀」と「退」、瀧尾神社は「白虎」と「散」のデザインと文字が入っている。初穂料は各500円。

 小幡宮司は「コロナの暗いニュースが多い中、元気を発信しようと七夕に合わせて4社で企画した。各社に参拝していただき、疫病よけの御利益を享受してほしい」と話している。

 (問)鹿島神社0285・72・6221、愛宕神社0287・88・8630、星宮神社0285・53・1706、瀧尾神社0288・21・0765。