県高校新人大会準決勝で激闘を繰り広げた栃木と矢板中央=2月、栃木市内

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で全国高校総体(インターハイ)と県予選が中止となり、県立高の多くでサッカー部の3年生が引退となる中、全国大会の常連である矢板中央は12日、昨冬の県高校新人大会で激闘を繰り広げた栃木など、県立進学高校3校を招いた3年生限定の交流試合を開催する。企画した高橋健二(たかはしけんじ)監督は「規模は限られてしまうが、3年生がいい思い出をつくる場にしてもらえればうれしい」と期待を寄せた。

 交流試合に参加する県立高は例年、インターハイ県予選を最後に3年生の大半が引退する栃木、宇都宮、大田原。矢板中央と栃木は2月の県高校新人大会準決勝で対戦し、栃木が0-0で迎えたPK戦の末に勝利をものにした。インターハイ県予選の中止が決まった直後、関係者から「県立高の多くの選手が踏ん切りを付けられず、受験にうまく切り替えられずにいる」という声を聞いた高橋監督が、「同じ県内の仲間として何かしてあげたい」と声を掛けて実現した。

 当日は矢板中央の東泉グラウンドを会場に4校のトーナメント戦4試合(3位決定戦を含む)を行う。出場は3年生に限定し、できるだけ多く出場機会を創出するため交代は無制限とすることに決定。県協会審判部の協力も取り付けた。応援は保護者ら関係者のみ認め、入場前に検温を実施するなど感染症対策も徹底する。

 宇都宮の小倉大輝(おぐらひろき)主将は「部活を続ける人と引退する人で気持ちが分かれていたので、もう一度同じ目標を持ててチームが活気づいた。中途半端に終わることなく区切りが付けられる」と矢板中央の心配りに感謝し、「悔いが残らないよう勝ちにこだわって楽しみたい」と目を輝かせた。

 栃木は6月上旬に接触プレーを制限したルールの紅白戦で区切りをつけた。だが久々の対外試合となる今回の誘いに、上原真路(うえはらましろ)主将は「こうした機会をつくってもらい、矢板中央には感謝している。いい準備をして、この試合の価値というものを考えて当日に臨みたい」と意気込んでいた。