ウイルスの拡散を防ぐ搬送用アイソレータ装置

 【宇都宮】市消防局は6日、新型コロナウイルス感染症や風水害への備えとして運用開始した搬送用アイソレーター装置と高機能救命ボートのデモンストレーションを、市西消防署で行った。

 搬送用アイソレーター装置は、ウイルス感染が疑われる患者を一時的に隔離するビニール製カプセル。ストレッチャーに固定し患者を運ぶ。

 外付けの陰圧除菌装置により、カプセル内の空気を封じ込めるほか、殺菌酵素フィルターや紫外線灯の効果でウイルスを除去。搬送隊員の2次感染を防ぐ。

 救命ボートは全長6・7メートル、全幅3・05メートル、最大積載重量2トン。船底を補強布で保護しており、がれきや流木などがある浸水域にも対応する。

 乗船定員は20人。水害時に使う6人乗りボートに比べ、多くの人や物資を運べるのが特徴。要救助者を車いすやストレッチャーに乗せたまま搬送できる。

 この日は、市西消防署員が救命ボートに空気注入する組み立て作業や、アイソレーター装置を使った患者搬送を実演した。

 市消防局の担当者は「災害や新型コロナの第2波、3波が押し寄せた際に、市民をより安全、迅速に救助できる」と期待を寄せた。