初当選を確実にし支持者と万歳する浅野正富氏(中央)=5日午後11時、小山市西城南2丁目の選挙事務所

 任期満了に伴う小山市長選は5日投票が行われ、弁護士で無所属の新人浅野正富(あさのまさとみ)氏(63)が、6選を目指した無所属の現職大久保寿夫(おおくぼとしお)氏(71)=自民、公明推薦=を6893票差で破り、初当選を果たした。5期20年続いた大久保市政は幕を閉じる。投票率は44.72%。市長選として過去最低だった前回(34.89%)を9.83ポイント上回った。

 大久保氏の「多選」の是非が最大の争点だった。市民は市政の継続より「市政の刷新」を求め、政治経験のない新たな市長に希望を託した。

 「多選の弊害」を訴え立候補した浅野氏は、政党の推薦を受けることなく市民団体と数人の県議、市議、立憲民主党支持層の一部の支援を得て運動を展開。市民の中の「反大久保票」を掘り起こした。

 6選を目指した大久保氏は県議4人と22人の市議の応援を得て盤石の体制で臨んだ。「長さではなく何をやるかだ」と実績を強調して多選批判をかわそうとしたが、及ばなかった。

 同市西城南2丁目の浅野氏の選挙事務所では午後11時ごろ、当選確実の報と共に大歓声が沸き起こった。事務所に入ってきた浅野氏と共に、大勢の支持者が万歳三唱を繰り返した。浅野氏は「われわれ市民の勝利です。小山市を生まれ変わらせましょう」と喜びを爆発させた。

 一方、城北1丁目の大久保氏の選挙事務所に集まった支持者からは、まさかの落選に「えー」と驚きの声が上がった。大久保氏は「私の不徳の致すところ。皆さんにご迷惑をかけた」と敗戦の弁を述べた。