一福来の「博多もつ鍋」(写真は2人前)。九州の焼酎なども充実している

かんちゃんで、焼き鳥を焼く店主の神田さん

かんちゃん一押しの「みそだれのかしら」。2種類のみそだれは客の好みでつけられる

生ラムなどを手早くセッティングする福チャンの高野店長

生ラムなどを七輪で味わう福ちゃんのジンギスカン

一福来の「博多もつ鍋」(写真は2人前)。九州の焼酎なども充実している かんちゃんで、焼き鳥を焼く店主の神田さん かんちゃん一押しの「みそだれのかしら」。2種類のみそだれは客の好みでつけられる 生ラムなどを手早くセッティングする福チャンの高野店長 生ラムなどを七輪で味わう福ちゃんのジンギスカン

 新型コロナウイルスによる外出自粛が長く続いたが、6月からは県境をまたいだ移動もOKになった。そうはいっても、「まずは県内旅行」と近場志向の人は多いかも。街なかのオリオン通り周辺は、全国各地のグルメが点在するスポット。手軽に体験できる“グルメ旅”に繰り出した。

 熊本の馬刺しや長崎ちゃんぽん、鹿児島黒牛の焼き肉…。街なかで特に目を引くのが、九州グルメだ。

 ■九州「本場の味」 選べるスープ人気 一福来

 シンボルロードの新規店「一福来(いちふく)」(池上町)は、博多もつ鍋を中心に九州グルメをそろえる。

 もつ鍋(1人前、税別1380円)は塩、しょうゆ、みその3種から選べるスープが自慢で、九州からの転勤者にも「本場の味」と言わしめるほど。確かに、鍋に盛られたプリっとした和牛もつは、食欲をそそるなぁ。

 店は4月中にオープンする予定だったが、新型コロナにより約1カ月延期。店長の斎藤剛(さいとうつよし)さん(43)は「今も家で過ごす人が多いのか、平日の客足はまだまだ。店で博多もつ鍋のおいしさを知ってもらい、現地にも足を運ぶきっかけにしたいですね」と話していた。

 ■関東は「味わい」 解放感も楽しんで かんちゃん

 続いてはオリオン通り。「みそだれやきとり かんちゃん」(曲師町)は、飲食店がひしめく通りの中でも屈指の人気店だ。

 店名にもある、みそだれの焼き鳥は、埼玉県東松山市の名物グルメ。現地のたれは辛みそが基本だが、同店は辛めと甘めの2種類を用意している。みそは地元の青源味噌をベースに、果物や野菜をブレンド。東松山と宇都宮のコラボという点も、店の人気を支える隠し味とみた。

 テラス席に座り、店主神田直樹(かんだなおき)さん(34)お薦めの「かしら」(1串140円)を注文。辛いのが苦手なまちなか記者だが、ぴりっと味わい深い辛みそが気に入った。それにしても、テラス席から眺めるオリオン通りはなぜか新鮮。解放感がある旅先での1杯に似ているからだろうか…。

 ■北海道「羊」満喫 七輪で生ラム堪能 福ちゃん

 〆は、池上町の「北海道スタイルジンギスカン 福ちゃん」。

 七輪で生ラムを使ったジンギスカンが味わえる店として、約1年半前にオープン。店長の高野久美(たかのくみ)さん(38)の気さくな人柄もあり、常連客が絶えない。

 この日、カウンターに座ったまちなか記者の近くで1人焼き肉を満喫していた市内の男性(46)は、なんと多い時で週に5回も来店する店のファン。新型コロナの影響で、店が4月下旬から1カ月ほど休業していた際には、「いつもの場所にずっと行けず、さみしかったね」としんみりと話した。外出自粛がようやく解除になり、カウンターでの会話は何よりのごちそうなのかもしれない。

 南から北へと渡り歩いたグルメ旅。各地の名物を満喫しながら、久しぶりに旅行の計画を立てるのもいいじゃないか。