雲巌寺の原老師(中央)らにより行われたテープカット

 栃木県大田原市の須佐木地区の住民有志らが雲巌寺の協力を得て立ち上げた株式会社「かなめ」が運営する「ヤマザキショップ須佐木かなめ店」が4日、開店した。

 同地区唯一の小売店が2月に閉店となったため、住民の生活サービスの維持を目的に、同社が同店舗を引き継いだ。食料や日用品、土産品などを販売し、ガソリンスタンドも併設。会社員経験がある同寺僧侶の高憲(こうけん)さん(36)が社長を引き受け、店長は元市地域おこし協力隊員の細田敏行(ほそだとしゆき)さん(60)が務める。

 オープン式典には関係者ら約30人が出席した。地域住民約40人が見守る中、同寺の原宗明(はらそうみょう)老師(76)は「ここは地理的にも地域社会にとっても『要』となる重要な場所。店をなくして地域をつぶすわけにはいかない。大いに店を活用して力を添えてください」とあいさつ。津久井富雄(つくいとみお)市長は「皆さんの熱意で新たな地域の拠点が生まれた。市としても精いっぱいの支援をしたい」と祝辞を述べた。

 午前9時半のオープンと同時に、心待ちにしていた多くの地元客らでにぎわった。同所、橿渕トミ子(かしぶちとみこ)さん(76)は「約10キロ先のスーパーで買い物をしていたが、アイスは帰る途中で溶けてしまうので買えなかった。これからはいつでも食べられますね」と話した。

 5日までオープニングセールや抽選を行っている。午前7時~午後7時。(問)同店0287・57・0108。