宇都宮空襲の記憶を語り継ぐための活動について話し合ったピースうつのみやの運営委員会

 【宇都宮】1945年7月12日の宇都宮空襲を語り継ぐ活動をしている市民団体「ピースうつのみや」は、12日午後5~6時、空襲犠牲者を追悼する催しをJR宇都宮駅西口付近のイベント広場「ララ・ポケット」で開く。会員の高齢化や新型コロナウイルスの影響などで中止となった「灯ろう流し」の代わりに、空襲体験者が語るミニイベントで記憶をつなぐ。

 ミニイベントのタイトルは「宇都宮空襲を忘れない」。同団体のメンバーとして空襲の真実を長年にわたり語り継いできた大塚房子(おおつかふさこ)さん(94)が、当時の宇都宮の様子を振り返る。会場では鹿沼市在住のギタリスト小川倫生(おがわみちお)さん(46)がアコースティックギターの優しい音色を奏でる。空襲に関連した写真パネルも展示される。

 同団体は例年、空襲で命を奪われた620人以上の市民らを慰霊するため、田川で灯ろう流しを行ってきたが、天候不良だった昨年に続き、中止となった。

 3日に市内で開かれた運営委員会では、田中一紀(たなかかずのり)代表(78)や大塚さんら7人が当面の活動内容について確認し合った。田中代表は「私たちの力で、できる範囲で前向きに検討していこう」などと呼び掛けた。

 空襲の様子を描いた紙芝居「火の海になったうつのみや」の読み聞かせ動画も、動画投稿サイト「ユーチューブ」で12日の公開を目指しているという。