段ボールやビニールシートを使った間仕切りの作り方なども説明した研修会

 栃木県真岡市は新型コロナウイルス感染対策などを盛り込んだ職員向けの「避難所運営マニュアル」を新たに作成した。災害発生時に適切な感染対策を取りながら速やかに避難所を開設し、運営するための手順書とする。6月30日には、避難所を担当する職員に対して研修会を開き、避難所開設の流れを確認した。

 マニュアルは、新型コロナと昨年の台風19号の経験を踏まえ、感染症と水害の対策を考慮した内容とした。感染対策としては、受け入れ時の検温や体調不良者がいた場合は家族ごと隔離することなどを明記。ソーシャルディスタンスを設けた場合の避難所内の参考レイアウトなども記載した。

 水害対策としては、浸水想定区域や土砂災害警戒区域から外れたエリアにある真岡小や二宮コミュニティーセンターなど7カ所を主要避難所と定めた。すでにある防災倉庫に加え、本年度中に食料や飲料などを備える備蓄倉庫を設置し、初期対応力の向上を図る。

 この日の研修会は、飯貝の市公民館大内分館で行われた。「3密」を避けるため2回に分け、それぞれ25人ほどが参加した。市民生活課の担当者がマニュアルについて説明した後、避難者の受け付け作業を同課の職員らが実演。体温が問題ない場合も「体調について尋ねることが大切」などと指導した。体育館では、段ボールとビニールシートを使った間仕切りの作り方なども説明した。

 参加した社会福祉課の添野敏郎(そえのとしろう)さん(45)は「開設の方法がマニュアル化されて動きやすくなった。感染の疑いがある方とない方で、場所を分けることも確認できた」。市民生活課の伊澤幸夫(いざわゆきお)課長は「迅速かつ的確に行動できるよう職員にマニュアルを説明し周知した。今日で終わることなく、今後も訓練をしていきたい」と話した。