「まなびポケット」のクラス掲示板で担任が出したクイズの答えを書き込む児童たち

 【宇都宮】新型コロナウイルス流行の第2波に備え、陽東小はオンライン学習を推進している。休校対策として市が市内全小中学校を対象に導入したインターネット教材「まなびポケット」を積極的に活用し、ネットモラルの育成も目指す。手塚浩(てつかひろし)校長(58)は「新型コロナ対策に加え、年度内に予定される1人1台の学習用端末配備に向けた下地にしたい」と話す。

 6月下旬、同校で行われた6年生の授業。パソコンに向かう児童たちは、同教材の中にあるクラスごとの「掲示板」を開き、担任が投稿したクイズの答えを真剣な表情でキーボードを操作しながら書き込んだ。

 同校が同教材を使い始めたのは、休校中の5月13日。手塚校長は「新学期早々の休校でクラスの関係性も薄い中、担任が児童や家庭とつながる手段の一つになった」と効果を実感する。

 主にクラスごとの「掲示板」を活用し、1年生は家庭に持ち帰ったアサガオの様子を共有した。校歌をBGMに休校中の校内写真を動画で投稿したのは4年生の担任。児童からは「元気になれた」「もう少しの我慢だ。みんな頑張ろう」といったコメントが続いた。

 学校が再開した6月以降も、授業に加え、学級便りの掲載や児童たちの話し合いの場として生かしている。担任と保護者も閲覧できるので、不適切な発言があった場合、すぐに対処することができ、ネットモラルの育成につながるという。

 6年の堀江真央(ほりえまお)さん(11)は「みんなが良い気分になれるような掲示板の雰囲気を作りたい」と話す。

 市教育センターによると、6月29日現在、市内全93小中学校のうち83校で同教材の運用を始めた。新型コロナウイルス感染対策として、同センターは引き続き同教材の活用を呼び掛けていく。