オープンした黒羽観光やな。アユが次々と焼き上がる

 【大田原】新型コロナウイルス感染拡大の影響で開業が2カ月遅れとなった黒羽向町の黒羽観光やなが1日、今季の営業を始めた。

 昨年の台風19号による那珂川の水害を乗り越えて再整備された飲食施設では、客席数を半分の150席とし、テーブルに飛沫(ひまつ)防止の透明アクリル板を設置。従業員らは、マスクとフェースガードを着用し、早速来店した客に出来たてのアユの塩焼きなど運んでいた。

 一番乗りの茨城県鹿嶋市根三田、会社員中馬裕登(ちゅうまゆうと)さん(61)は「昨年9月に来た後、台風被害に遭ったと聞いた。コロナで開業できるか気になり、ずっとネットで情報を確認していた。アユの刺し身は新鮮、塩焼きもおいしい。やっぱりこの味です」と喜んでいた。

 開店前には、運営する黒羽観光簗漁業組合の組合長でもある津久井富雄(つくいとみお)市長が来店。役員、従業員ら11人を前に「コロナで萎縮しがちだが、コロナに打ち勝つ精神で先頭を走ってほしい」と激励した。

 初日の手応えについて松浦節(まつうらみさお)専務理事(79)は「きょうは20組ほど。お客は開業を待ちわび、喜んでくれた。川にやなは設置できないが、やなの映像も流しているので楽しんでほしい」と振り返った。