教職員向けに作成した動画「子どものこころの手引き」の一部

 【那須塩原】新型コロナウイルス感染症の影響で休校した市内小中学校が6月1日に再開して1カ月。新型コロナによるストレスが懸念される児童生徒をサポートしようと、市教委が教職員向けに動画「子どものこころの手引き」を作成した。今後、現場で顕在化する可能性のある子どもの心の変調の形態や、対応方法などについて分かりやすくまとめた。市教委は「ストレスが不登校やいじめにつながる可能性もある。子どもの不安を少しでも和らげたい」としている。

 市教委学校教育課は、学校再開から1カ月間の児童生徒の様子を「大半は落ち着いて学校生活を送っている印象」とする。一方、自粛疲れや先の見えない不安、学校生活に体と心がついていかないなどのストレスから「学校の行き渋りや児童虐待などのケースも数件把握している」という。

 動画は18分間。児童生徒はもちろん、感染防止対策などで業務が増えた教職員の負担軽減や安心のために、市の教育支援カウンセラーで臨床心理士の3人が作成。ストレスから生じる可能性のある子どもの反応を、健常、発達障害、不登校に分けて紹介している。

 例えば健常児であれば、頭痛や腹痛・過呼吸などさまざまな体のサインや、落ち込み・怒り・無気力などの心のサイン、集中できない・抜け毛・爪かみなどの行動のサインを列挙。それらを過剰反応や二次的外傷性ストレスなどに分類し「一緒に荷物を持つイメージで話を聴き、理解する」などと対応方法のアドバイスのほか、「ストレスや多様な反応が出るのは自然なことという心構えを持つ」などと強調している。

 同課は「まず先生方に集まって見てもらい、心当たりの反応が出ている子どもがいたらまた見直してもらいたい」とし、今後も必要に応じて作成していく方針だ。