【小山】7月5日投開票の小山市長選を前に、下野新聞社は6選を目指す無所属現職の大久保寿夫(おおくぼとしお)氏(71)=自民、公明推薦=と無所属新人で弁護士の浅野正富(あさのまさとみ)氏(63)にアンケートを実施し、両氏から回答を得た。5期20年の実績を自ら「大いに評価する」とした大久保氏に対し、浅野氏は「財政運営の失敗は明らか」と厳しく批判。政治信条は大久保氏が「改革保守」、浅野氏が「リベラルに近い」とするなど対照的な結果となった。

 

 自らが指揮した過去20年の市政について、大久保氏は20年連続で人口が増えた実績を真っ先に挙げた。全国で人口減が続く中、数少ない自治体でもある。市の最重要課題も「引き続き人口増を図ること」とした。

 これに対し、浅野氏は「さまざまな実績は否定しない」とした上で、市の貯金に当たる財政調整基金が「適正規模」を下回っていることなどを指摘。最重要課題にも「財政健全化」を挙げた。

 新型コロナウイルスで疲弊した市内経済の立て直しでも手法の違いは際立つ。国や県とのパイプの太さを誇示する大久保氏に対し、浅野氏は「自主財源による支援は難しい」として、民間主導の支援の奨励や調整に当たる考えを示した。

 市政運営の基本姿勢について、大久保氏は「市役所は市内最大のサービス機関」との考えを強調。浅野氏は「トップダウン型を改め、市民との対話を重ねる」とした。

 自らの政治信条について自民、公明両党が推薦する大久保氏は「改革保守」とした。政党の推薦や支持を求めない方針の浅野氏は「リベラルに近い」とした。

 市長としての資質について、大久保氏は元農林水産省官僚としてのキャリアなどを強調。浅野氏は弁護士のキャリアと市民の声を聴く力を挙げた。