宇都宮ロードとともに無観客での開催が決まった宇都宮クリテリウム=前回大会より

 自転車ロードレースの国内最高峰ツアー「Jプロツアー(JPT)」を主催する全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)は29日、新型コロナウイルスの影響で8月に延期していた宇都宮ラウンドの2戦を、無観客で開催する方針を示した。

 宇都宮クリテリウムは8日に宇都宮市清原工業団地内、宇都宮ロードレースは9日に宇都宮市森林公園・鶴カントリー倶楽部周辺特設コースで開催する。いずれも当初は5月に開催する予定だったが、新型コロナの感染拡大を受けて延期していた。

 昨年は5月11日に宇都宮ロードレース、12日に宇都宮クリテリウムを開催し、2日間で計1万2千人を動員。JBCFのガイドラインは「コロナ収束が認められるまでは原則的に無観客試合とする」と明記しており、公道での観戦が可能な競技の特性上、全ての観客への感染防止対策の徹底は困難と判断して無観客とすることにした。

 JBCFとともに2戦を共催する宇都宮ブリッツェン運営会社「サイクルスポーツマネージメント」の柿沼章(かきぬまあきら)社長(48)は「開催見送りもあり得た中で苦渋の決断だった。自分たちが新型コロナと共存する道を切り開ければ、業界にとっても意義あるものになる」と話した。

 両レースは動画投稿サイト「ユーチューブ」のJプロツアー公式チャンネルでライブ配信される予定。柿沼社長は「無観客の間は配信に注力し、幅広い客層をつかむチャンスにしたい」と前向きに捉えた。