とちおとめ100%の「いちごソース」を紹介する長沼社長

 【足利】新型コロナウイルスの影響で需要が落ち込み、大量に残った冷凍イチゴを活用して作った「月星食品」(錦町)の「とちおとめ いちごソース」が人気を呼んでいる。在庫をいかそうと、イチゴをたっぷり使って食感にこだわり試作を繰り返した新商品。販売から1カ月ほどで500本以上売れており、定番化も検討しているという。

 同社はソースなど液体調味料の製造販売会社。地元では「月星ソース」の愛称で親しまれている老舗だ。同社によると、新型コロナによる外出自粛などの影響で業務用商品の需要が大幅に落ち込んだ。特に例年、春先の需要が多く準備していた冷凍イチゴは約2トンも残ったという。

 そこで、この冷凍イチゴで「小売り向けの『いちごソース』を作ってみてはどうか」という社員の提案を受け、開発を決定。県産のとちおとめを100%使い、ぶどう酒やレモン果汁などを加えることで、さっぱり感と甘酸っぱい味わいを実現した。

 イチゴが中身の8割を占めるほどふんだんに使っており、長沼幹雄(ながぬまみきお)社長(47)は「そのまんまのイチゴを食べている感覚を目指した」。ヨーグルトやパンケーキによく合い、牛乳にソースを加えるとつぶつぶ感が楽しめる「いちご牛乳」も作れるという。

 いちごソースは180グラム入り450円。本社での直売のほかネット通販でも販売している。

 同社は地元の新名所にしようと本社前に「ソースの自販機」の設置を目指しており、資金調達のためのクラウドファンディングの返礼品としてもいちごソースを活用している。

 (問)同社0284・41・6743。