コンベンション施設や複合ビルが建設されるJR宇都宮駅東口

「カンデオホテルズ」などが入る複合ビルの建設地

コンベンション施設や複合ビルが建設されるJR宇都宮駅東口 「カンデオホテルズ」などが入る複合ビルの建設地

 宇都宮市が進めるJR宇都宮駅東口地区整備事業は、2022年8月の街開きまで2年余となった。本年度から公共施設、民間複合施設の建設が本格的にスタート。22年3月に開業予定の次世代型路面電車(LRT)整備と一体的に、市のシンボルとなる都市空間づくりが進んでいる。一方、目玉となる高級ホテル開業のめどは立たないが、9月の整備事業者確定に向け協議が続いている。

 事業では市有地約2.6ヘクタールに、公共施設部分として大ホールを備えるコンベンション施設、LRT停留場や宇都宮駅に直結する屋外交流広場を整備する。市営駐輪場は今年4月に供用開始した。

 民間施設部分には、商業施設やホテルが入る複合ビル2棟、野村不動産の15階建て分譲マンション「プラウド」、脳神経外科などを持つ高度専門病院を建設する。整備主体は市内外16社でつくる企業グループ「うつのみやシンフォニー」(代表・野村不動産)。当初概算建設費は公共部分が約105億円、民間部分が350億円。

 市駅東口整備室によると、シティータイプの「カンデオホテルズ」やスーパーなどが入る14階建て複合ビル1棟、マンション、病院は今年4月着工。仮囲いを設け、建物の基礎造りが始まった。公共部分は今年10月着工予定。いずれも計画通り進む見込みだ。

 ただ、もう一つの複合ビルの建設が延期に。タイの五つ星ホテル「デュシタニ」が進出する計画だった。

 ホテル側は19年時点で資金調達が難航していた。さらに新型コロナウイルス感染症の流行で宿泊業全体の需要が激減。需要回復が見通せず、金融機関から融資を受けるのも難しくなり、計画見直しとなった。

 6月定例市議会の一般質問で佐藤栄一(さとうえいいち)市長はうつのみやシンフォニーに対し「ホテルの導入と着実な複合施設の整備を強く求めていく」と述べ、9月ごろに整備事業者と運営者を確定することを目標に掲げた。

 うつのみやシンフォニーは国内、海外大手のホテルを含めブランド変更も視野に協議している。ビル設計を経て、来年11月ごろ、市と事業用借地権の契約を結ぶことになる。