県内の中核病院と病院、診療所が患者の診療情報をネットワーク回線で共有できる医療連携の取り組み「とちまるネット」が、運用開始からの5年間で延べ約1万8700人の患者に利用されたことが3日までに、県医師会のまとめで分かった。県内で受診施設が変わっても、患者は安全で効率的な切れ目のない医療を受けられ、サービス向上につながっている。ICT(情報通信技術)の進展を背景に、同会は薬局や県外病院にも参加を広げたい考えだ。

 「とちまるネット」は県の補助などを受けて、同会が2013年度から運用を開始。中核病院が「情報提供病院」として服用薬や血液検査値、エックス線画像などの電子カルテ情報を、患者の同意を得た病院や診療所に対して提供する。閲覧側も情報を送信できる。連携する医療機関同士は一覧で情報を見ることができ、処方や検査の重複を防いだり、転院患者の情報を事前に把握したりできるなどのメリットがある。