形の演武のテスト撮影に臨む作新学院の久保田=船田記念体育館

 新型コロナウイルスの影響で全国高校総体(インターハイ)が中止になったことを受け、全国高体連空手道専門部が3年生の救済を目的に開催を決めた映像審査による形の全国大会。栃木県からは5校15人(男子6人、女子9人)が参加を申し込み、21日までに撮影した動画を提出した。29日に決勝ラウンド進出者、7月12日にグランプリや優秀選手などの最終結果が発表される。

 大会の名称は「形インターネットGP(グランプリ)」。3年生限定で、指定形と自由形を一つずつ演武したものを撮影した動画を提出し、全国高体連空手専門部公認の審判団が審査する。締め切りまでに全国183校から男子212人、女子166人がエントリーした。

 決勝ラウンドに進出できるのは、男女それぞれ第1ラウンドの上位16人。決勝ラウンド進出者はさらに2種類の形の動画を送り、同12日にグランプリや優秀選手が発表される。

 本県勢は宇都宮商から8人、栃木商から4人、作新学院と栃木工、足利大付から各1人ずつが参加。作新学院女子主将の久保田詩穂(くぼたうたほ)は20日に動画を撮影した。

 昨夏のインターハイで予選リーグ敗退を喫した久保田。今年は巻き返しを狙っていたが、出場が決まっていた全国選抜大会に続き、インターハイも中止に。その後、代替大会の開催決定を知り、「お世話になっている人たちに感謝の思いを伝える場ができた。悔いが残らないようにやりきる」と参加を決めた。

 カメラの前で披露したのは、指定形の「クルルンファ」と自由形の「アーナン」。どちらも技の強弱や切れ、スピード感が重視される演武で、5歳で空手道を始めた時から所属している「剛柔流」の演武の中から選んだ。

 決勝ラウンド進出者の発表は目前。高校での競技引退を決めている久保田は「何度も撮り直せるのでリラックスして臨むことができ、全力を出し切れた。思い出の大会になる」と満足そうな笑顔を浮かべていた。