新型コロナウイルス対策で、児童が下校した後に校内を消毒する教職員ら。教育現場では新たな負担となっている=22日午後、本郷北小

 栃木県教職員協議会(栃教協)が県内小中学校の教職員を対象に実施したアンケートで、多忙感を抱える割合が9割を超えた。行事や授業の計画作り、テストの採点、部活動指導-。働き方改革が叫ばれる今も、教職員の業務量は依然として減らないままだ。本年度は、新型コロナウイルス対策という新たな負担も生じている。

 本郷北小(上三川町)で4年生を受け持つ森美佑紀(もりみゆき)さんも多忙感を強く抱く一人だ。児童が下校した後も、行事や学習指導の計画を作るなどの業務があり、帰宅するのは午後8時を回る。通知表をつける時期に当たる10月、3月は土日に出勤するのも珍しくない。

 新型コロナ禍以降は放課後、職員全員で校内を消毒する業務も加わった。教室や食堂、トイレなどを手分けして消毒するが、不慣れな作業ということもあり、毎日20~30分ほど時間を要する。

 多忙感を解消する方策として求めるのは、教職員の数を増やすことだ。森さんは「先生が増えれば負担は減るし、子どもたちへのより細やかな対応もできるようになる」と訴えた。

 中学校では部活動指導に時間を割かれる教職員も多い。氏家中(さくら市)で学年主任と卓球部顧問を務める塩澤壱岐(しおざわいき)さん(55)。夏場は午後7時近くまで部活動の指導に当たり、生徒の下校後に雑務をこなす。練習試合や大会の日には、朝から夕方まで対応に追われることもある。

 授業は社会科を担当し、テスト期間中は採点業務があるため、学校を離れるのは午後10時半ごろ。働き方改革の意識の高まりを受け、以前より10~15分ほど早い帰宅を心掛けているが、その分休日に仕事をすることもある。塩澤さんは「意識して勤務時間を抑えようとしているが、現実に仕事の量が減ったわけではない」と苦悩を語った。