天満宮で見つかった版木と奉製したカード型のお守り

 【芳賀】西水沼の天満宮で明治時代から現存するとみられる「疫神氣除(えきじんきじょ)御守護」と刻まれた疫病退散を願う版木が見つかった。同神社はこの版木を元に新型コロナウイルス早期終息を祈願するカード型のお守りを2千体ほど奉製し、参拝者に無償で頒布している。

 越口正一(こしぐちしょういち)宮司(68)によると、版木は、明治時代末期まで同神社に仕えた社家の入江家から代々の神主が受け継いできた版木の一つとみられる。越口宮司が他県の神社で疫病退散の古いお札が発見されたことを知り、「天満宮でも版木を見たことがある」と版木を保管している箱の中を探し、5月中旬ごろに見つけたという。

 版木の大きさは、縦約7センチ、横約4・5センチで一般的なお札に使う版木よりも小ぶり。越口宮司は「お守りみたいに使っていたからなのか、急きょ作ったからなのか」と不思議がる。少なくとも越口宮司が同神社の禰宜(ねぎ)となった1978年以降、40年以上はこの版木を使ったことがないといい、「明治や大正など疫病がはやった時に使われたのでは」と推察する。

 カード型のお守りは、版木を使ってしるしたものを印刷して作製した。文字の大きさは原寸大で、中央に同神社の特徴である八角形の朱印が押されたデザインとなっている。

 お守りは茅(ち)の輪の設置期間に合わせ7月20日まで配布する予定。数に限りがあるため無くなり次第終了する。午前8時半~午後5時に同神社の札所で受け取れる。

 越口宮司は「この版木は神社が中心となって疫病退治の祈願をした証し。お守りで、昔の人に思いをはせながら感染第2波第3波がないように願っていただきたい」と話した。

 (問)天満宮028・678・1138。