市内の小学生が出演した渡辺監督の新作「わたしは元気」

 【大田原】市内を拠点に活動する映画制作集団「大田原愚豚舎(ぐとんしゃ)」の渡辺紘文(わたなべひろぶみ)監督(37)=紫塚3丁目=の作品が、26日からオンラインで開催中のヨーロッパ最大のアジア映画祭「第22回ウディネ・ファーイースト映画祭」で特集上映される。市内の小学生らと共に制作した新作「わたしは元気」が29日にワールドプレミア上映となるほか、3作品が披露される。同映画祭は7月4日まで。

 同映画祭は毎年4月末にイタリアで開かれているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で初のオンライン開催となった。渡辺監督の作品が海外で特集上映されるのは初めてで、「身に余る光栄。世界中が大変な状況の中、映画を見る時間が少しでも楽しい時間や、何かをゆっくり考える時間になればうれしい」としている。

 新作は「子どもたちの日常」をテーマに、小学生の何げない一日を描いた60分間の映画。2019年春に市内で撮影され、現在大田原小5年の久次璃子(ひさつぐりこ)さんが主人公として出演した。音楽監督は渡辺監督の弟の雄司(ゆうじ)さん(34)が務めている。

 久次さんが朝起きてご飯を食べ、学校へ行き、勉強したり友達と遊んだりする姿を「ありのままに」切り取った。渡辺監督は「大人には介入できない子どもたちの純粋な世界や心に触れ、映画を見た人それぞれが何かを感じ取ってくれたらうれしい」と話している。

 過去作品の「叫び声」は30日、「普通は走り出す」は7月2日、「地球はお祭り騒ぎ」は同3日に上映予定。バーチャルパス(約1200円から)は同映画祭公式サイトで会員登録後、購入できる。渡辺さんの作品はバーチャルパス購入後に随時鑑賞できる。サイトはhttps://www.fareastfilm.com/