第51回県学童軟式野球大会の中止を決定した県野球連盟の理事会=宇都宮市文化会館

 第51回県学童軟式野球大会の史上初の中止が決定した27日、県野球連盟の関係者からは「やむを得ない」「残念」などの声が上がった。6年生の救済を目的とした代替大会を開催する方針が決まったことについては歓迎する声が相次いだ。

 県学童軟式野球大会をめぐっては、県内の自治体によって新型コロナウイルスの感染防止対策に差があり各支部の足並みがそろわないことから、県連盟の事務局が開催中止を提案。理事の1人は「全地区がそろわない状況では、やむを得ない」と淡々と受け止めた。

 一方、「『2連覇』を目指してきたので残念」と悔しさをにじませたのは、236チームが出場した前回大会を制した城北クラブ(佐野)の石田功(いしだいさお)監督。チームは今月に入って練習を再開。メンバーは昨年から変わったが、「成長度は昨年以上」と手応えを感じていたという。6年生は卒業後に複数の中学校に分かれるだけに、石田監督は「このチームでできる最後の大きな大会なのでやらせてあげたかった」とため息をついた。

 県連盟が開催方針を示した代替大会は9月5日に開幕し、土日と祝日の14日間で実施されることが決定したが、それ以外は未定。県連盟の渡辺起祐(わたなべかつゆう)専務理事は「多くの子どもたちに野球の楽しさを味わってもらえれば」と述べた。

 開催にあたっては、新型コロナの影響で減った授業時間を確保するため土曜登校日を設ける学校があるほか、時期的に修学旅行や運動会といった学校行事と重なることも予想される。

 県連盟の理事からは「6年生が試合をできる機会が設けられるのはいいこと」との声が聞かれた一方、「大会か学校行事か、チームに苦しい選択をさせないようにしないと」と日程に配慮するべきとの意見が出された。石田監督は「開催されたら、子どもたちには優勝を目指して頑張ってほしい」と期待を寄せた。