子ども食堂の運営費を寄付するカフェの利用者

 小売り・サービス業「ララ」(宇都宮市中今泉5丁目)が今月、地域の子どもたちに無償でカレーを提供する子ども食堂を、同社が運営する下荒針町の「ララカフェ」に開設した。無償提供は当初、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う学校の休校中に限定した取り組みだった。「子どもたちに健康な食事を届けてほしい」と市民からの寄付が予想以上に集まり、学校再開後も週1回、継続することになった。

 取り組みは、自然食品を使った総菜を製造販売するララカフェの利用者からの寄付がきっかけで、3月中旬に始まった。市民の間に支援の輪が広がり、5月31日までに約32万円が集まった。寄付を活用し、今月から毎週土曜、限定20食を用意するほか、事前予約があれば学童保育や児童養護施設にも限定20食を提供する。

 休校期間中、カレーを食べた子どもたちからは「私たちのことを考えてくれてありがとう」「コロナに負けず頑張る」。母親からも「カレーに何度も救われた。母子家庭、3人の子育て楽しく頑張る」などと感謝のメッセージが届いた。

 毎週利用しているという下荒針町、宇都宮東高付属中3年宮田一秀(みやたかずひで)さん(14)は「野菜の甘みが感じられるカレーで気に入った。働いている母も助かっていると思う」と笑顔を見せた。

 新型コロナ感染防止対策を取り、テークアウトの希望にも対応する。カレーは玄米や野菜、大豆で作った「大豆ミート」と健康に配慮した食材を使う。取り組みの中心となるカフェスタッフの吉澤優子(よしざわゆうこ)さん(45)は「次世代を担う子どもたちに健康的な食事とともに、食の大切さも伝えていきたい」と話している。