3日間で13万2千人が来場した昨年のジャパンカップ。彩色豊かなチームジャージーが古賀志林道を染める光景も今年はお預けになる=2019年10月

 宇都宮市で毎年開催される国際スポーツ大会「ジャパンカップサイクルロードレース(ジャパンC)」と、「FIBA3x3ワールドツアー宇都宮マスターズ(3x3)」の中止が発表された26日、競技会場近くの商店主や地元のファンからは落胆の声が漏れた。

 ジャパンCクリテリウムのコース近くにあるオリオン通りの居酒屋「出世街道」の斎藤保夫(さいとうやすお)代表(61)は「両大会とも地域の大きなイベント。にぎわいがなくなると困る」と話す。一方で「もし開催するとなれば、店としても新型コロナウイルスの感染第2波、第3波が心配。今回の中止は仕方がない」と受け止めた。

 両大会の経済効果は、約40億円に上るとされる。毎年ジャパンC海外選手の宿泊先となっている「ホテルニューイタヤ」(同市大通り2丁目)の担当者は「本来なら選手やスタッフなど約200人が数日間宿泊する。中止は経済的に痛い」と吐露する。次回開催に関しては「新型コロナとの共存を考え、安全安心な受け入れ態勢を整えたい」と前を向いた。

 両大会を毎年観戦している同市天神2丁目、自営業村山千恵子(むらやまちえこ)さん(71)は「楽しみにしていたイベントがどちらも中止。大変な時期だと分かっているけど、だからこそ楽しみが欲しかった」とこぼした。

 市の担当者はジャパンCが昨年、国際自転車競技連合(UCI)2番目のカテゴリー「プロシリーズ」に初めて認定されたことから「開催したかった」と残念がる。今後は「両大会とも次回開催に向けて取り組みを進める」と語った。