新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 県内で確認された新型コロナウイルスの感染者は、26日までに計66人全員が退院した。陽性判明から退院までの平均日数は25・9日間で、最長は74日間、最短は7日間。厚生労働省が5月末以降、相次いで退院基準を改正したことで、県内でも特に無症状者の入院期間が短くなるとみられる。

 県内感染者の陽性判明から退院までの期間を見ると、年齢や性別による傾向は特にない。ただ入院が長期化したのは、高齢者や基礎疾患がある人が多かった。

 厚労省は5月29日、6月12日に相次いで退院基準を改正し、県もそれぞれ6月1日、同12日から新基準を適用した。

 現行の基準は、症状がある人は「発症日から10日間が経過し、かつ症状が軽快後72時間経過した場合」、無症状の人は「検体採取日から10日間経過した場合」など。この場合、入院の長期化につながっていたPCR検査での陰性確認は必要なく、入院が短期化し医療提供体制の負担軽減につながることが期待される。

 県内では、6月1日以降に退院した計15人に新基準が適用された。陽性判明後20日前後未満での退院が目立ち、早期退院につながった側面もあるとみられる。

 退院基準の改正に合わせ、厚労省は無症状の濃厚接触者も全員検査するように通知。県はこれまでも、濃厚接触者は無症状であっても全員を検査している。

 一方、空港検疫で21日に陽性が判明した本県在住の男性1人について、県は県内で確認した感染者に計上していない。男性は現在も県内で入院中という。