宇都宮市などによる大谷スマートインターチェンジ(IC)建設の中止を求める請願書を巡り、保坂栄次(ほさかえいじ)市議(未来)が提出者本人の許可を得ずに、「陳情」を「請願」に書き換えて押印していたことが25日分かった。市議会は26日、倫理委員会の設置を協議する。

 これまで議会運営委員会などで、請願者本人の意思確認について疑義が出され、25日の議員協議会で保坂氏らが説明した。請願者は、都内の女性でスマートIC予定地付近の地権者。

 議員協議会のやりとりなどによると、女性は、住民の「仮称大谷スマートIC建設に反対する会」代表の男性(78)を通じ陳情書を提出しようとした。本人が議会事務局に直接出すことが必要だが、女性は体調不良で提出できず代表の男性、保坂氏は、賛同した市議が紹介者となり提出できる請願書を出すことにした。保坂氏のほか未来2人、緑と共産各1人が紹介市議となり提出した。

 この際、保坂氏は、文面は同じまま「請願」と書き換え、代表の男性から預かった女性の印鑑を押した。変更について女性に直接、意思を確認しなかった。議員協議会などで事実関係を認め「女性の意思を酌み取り対応した。体調が悪いと聞いており直接確認できなかった」と説明した。

 代表の男性は取材に「(陳情などを)女性から全権委任されていたため保坂氏にお任せし、厚意でやっていただいた」と語った。

 一方、議員協議会で自民党市議から「請願書の偽造」「市議会の信用を失墜させた」との声が上がった。