新型コロナウイルス感染拡大の影響をまともに受けて停滞する来春卒の就職戦線。今月、企業側の面接や選考が解禁となったが、学生、企業とも手探りの活動が続く▼リクルートキャリア(東京)の調べによると、今月1日時点の大学生の就職内定率は57%弱で、前年同期より13ポイント以上低い。緊急事態宣言発出を境に、早期に内定を得た学生と出遅れた学生の二極化も出ている▼13日には、3月から延期になっていた小社主催の合同企業説明会が宇都宮市内で開かれた。参加したのは企業側25社と学生54人。多いのか少ないのか、判断は難しい▼双方に共通するのは「不安」だ。県内短大に通う女子学生は「周りがどうなっているのか分からない」と焦る。企業側からは、学生と接触できないことを懸念する声が目立った▼学生の県境をまたぐ移動が制限されていた中、個別説明会もエントリーが少なかったという。ある人事担当者は、「直接会わないと分からないこと、伝わらないことがある」と、思うように進まない採用活動に口調は重い▼参加者アンケートで「企業の試験・面接を受けた」と答えた学生は、ほぼ半分で活動の停滞を裏付けた。だが移動制限が全面解除され、27日にはまた合同説明会が開かれる。参加者の気持ちや会場の雰囲気が少しでも明るくなっていることを願う。