田川と釜川の浸水リスク想定図

 台風シーズンを控え、県が県内19河川を対象に作成した洪水浸水想定区域図などで、1千年超に1度の大雨が降った場合、宇都宮市のオリオン通りの一部や県子ども総合科学館の敷地に浸水する可能性があることが、24日までに分かった。区域図などの作成は昨年の台風19号被害を受け、水害からの逃げ遅れによる人的被害を解消する取り組みの一環。県河川課は「各市町はハザードマップの作成に活用してほしい」と呼び掛けている。

 水防法は水位の変化を住民に知らせる必要がある水位周知河川について、河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域や浸水の継続時間などを示す洪水浸水想定区域図の作成を義務付けている。

 今回は、水位周知河川に追加した五行川と旗川、内川の区域図を作成。昨年の台風19号など近年の水害を踏まえ、水防法対象外の釜川や姿川など中小16河川でも、より簡易的な解析手法で浸水範囲を示した浸水リスク想定図を作成した。

 宇都宮市中心部を流れる釜川は、田川流域で6時間に365ミリの雨が降った場合、同市戸祭町付近から同市下河原町まで川沿い約4キロにわたり最大3メートル近く浸水する想定。中心市街地が広範囲にわたって浸水する可能性が指摘された。また同市西部を流れる姿川流域の24時間総雨量を634ミリと想定すると、同市西川田町の県子ども総合科学館の敷地がほぼ全て水に漬かり、周辺では最大5メートルの浸水が想定された。

 県は本年度と来年度でさらに56河川の想定図を作成し、各市町の防災対策に役立ててもらう。今回作成分を含めると、292ある県管理河川のうち、35河川で区域図と想定図が整った。県ホームページで公表している。

 想定図を作成した河川は以下の通り。

 ▽釜川、野元川、田川、武名瀬川、大芦川、武子川、姿川、小籔川、三杉川、矢場川、姥川、名草川、出流川、菊沢川、熊川、黒川