改装を進める商店「かなめ」と店長を務める細田さん

雲巌寺で開かれた「かなめ」の株主総会。社長に就いた高憲さん(中央左)と原老師(同右)

改装を進める商店「かなめ」と店長を務める細田さん 雲巌寺で開かれた「かなめ」の株主総会。社長に就いた高憲さん(中央左)と原老師(同右)

 【大田原】高齢化が進む中山間地域の須佐木地区で、住民ら有志が地元の名刹(めいさつ)雲巌寺の協力を得て、燃料や食料、日用品を販売する商店「かなめ」を7月4日にオープンさせる。2月末に閉店した同地区唯一の小売店の空き店舗を活用し、事業を一部継承して再スタートを切る。同寺の原宗明(はらそうみょう)老師(76)は「地域の力を合わせ、『要』であるこの店を何としても存続させたい。この地をつぶすわけにはいかない。地域を守ることが寺の役目」と活動を後押ししている。

 住民有志は昨年末ごろから、小売店の閉店による高齢者らの「買い物難民化」を危惧し、対応策を協議してきた。事業継承者を探したが見つからず、同寺に相談。同寺僧侶で、出家前は会社員として飲食店の店舗開発を行っていた高憲(こうけん)さん(36)が「経験を生かして力になれるなら」と今年5月、地元住民など10人と共に株式会社「かなめ」を設立し、社長を引き受けた。