「ヴィラ・デ・マリアージュ宇都宮」が作成した会場見学動画の一場面

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い結婚式の延期や中止といった影響を受けるブライダル業界で、ジューンブライドの今月に入り、感染予防に配慮した新しい取り組みが広がりつつある。栃木県内の結婚式場でもオンラインでの相談を導入するなど、人生の晴れ舞台である結婚式を安全に楽しく行うための工夫を重ねている。

 宇都宮市や小山市など県内外で結婚式場を運営するプリオホールディングス(東京都中央区)は、結婚式の要望や見積もりの相談をインターネットで行う「オンライン相談会」を開始した。

 同社の結婚式場「ヴィラ・デ・マリアージュ宇都宮」(宇都宮市)は、自宅で挙式・披露宴会場を見学できる動画も作った。事前のやりとりや動画を閲覧してもらうことで、対面の打ち合わせ時間を短縮できる。

 写真共有アプリ「インスタグラム」の「インスタライブ」を使って「ドレス紹介」なども配信し、視聴者からコメント機能で寄せられる質問にも答えている。

 粕谷奈津子(かすやなつこ)支配人(37)は「これまでにないことも提供し、安心にプラスして楽しさをつくりたい」という。

 足利市や大田原市などで結婚式場を運営するピーアンドケーカンパニー(福島県白河市)は、家族だけで挙式をし、その様子を掲載する専用ホームページ(HP)を作成して参加できなかった人に報告する「ネットウエディング」を始めた。

 専用HPには挙式当日に撮影した写真と動画に加え、「親族」「職場」「友人」に向けたあいさつ動画を掲載する。HPは特定の人だけが閲覧できるようにパスワードが設定でき、1年間は無料で保存される。

 担当者は「オンラインでも結婚を報告したいという気持ちは同じ。まずはネットウエディングで報告し、落ち着いたらパーティーを開きたいという気持ちに応えたい」と語った。

 佐野市の「アルシオーネ・コート佐野」は挙式を生中継し、パソコンやスマートフォンで視聴してもらう「オンライン結婚式」を取り入れた。

 五十嵐恭介(いがらしきょうすけ)支配人は「憧れていたジューンブライドの挙式を諦めないといけない状況だった新郎新婦の方にご利用いただいた。ご希望をかなえることができて良かった」と話した。