リムジンでマスクを着けて演奏し、飛まつ防止のビニール越しに歌うミュージシャンたち

 【宇都宮】新型コロナウイルス感染拡大の緊急事態宣言が全面解除され、ジャズのまち宇都宮の市内で一部の店が生演奏の提供を再開している。各店はソーシャルディスタンス(社会的距離)や衛生管理に気を配り感染防止に努めながら、演奏の場作りに取り組んでいる。

 馬場通り3丁目のリムジンは6月初旬から毎週日曜の昼間、客席数の約3分の1に絞った10人限定にした上、間仕切りなどの対策をし、即興式のジャムセッションを提供している。店主の黒川俊夫(くろかわとしお)さん(60)は「採算は追わない。まずは安心して来てもらいたい。様子を見ながら徐々に夜のライブを再開できれば」と思い描く。

 演奏家にとって待望の再開だ。21日は、2カ月ぶりの出演という人をはじめ、十数人のプロとアマチュアが入れ替わりながら演奏や歌を披露した。今回の企画を提案した宮町、ジャズドラマー高橋幹夫(たかはしみきお)さん(61)は「定期的に演奏ができて安心感が持てた。マスク着用での演奏は息苦しいが、それをやっていかないと信頼をなくしてしまう」と前を見据えて話す。

 宇都宮ジャズ協会(17店)の鈴木邦乙(すずきくにおつ)会長(65)によると、生演奏を再開した加盟店は3、4軒。再開にあたって各店に社会的距離の確保や消毒などの徹底を呼び掛けているという。