猫が自由に歩き回る作業場で出荷準備を進める佐々木さん

 JAなすの養蚕部会長の栃木県那須塩原市三区町、佐々木一郎(ささきいちろう)さん(68)方で22日、今年初めての繭出荷に向けた準備が始まった。

 「回転蔟(ぞく)」と呼ばれる段ボール製の枠に付いた繭を光で透かし、製品にならない繭などを手で除去。その後、回転蔟を「繭クリーン」という機械に入れてけばを取り除き、選繭(せんけん台で出荷する繭をより分ける作業に移る。

 「蚕が繭を作るときに天気が良かったので、今回の繭は上出来」と佐々木さん。

 作業場では送風機やまきストーブを使い、乾燥や温度管理に細心の注意を払う。蚕の天敵のネズミを食べる猫が自由に歩き回れるようになっており、佐々木さんは「蚕に愛着が湧くし、ネズミを食べてくれる猫も重要」と笑顔で話す。

 24日には同部会員が集荷場に繭を持ち込み、手作業で穴開きや汚れがないことを確認して群馬県の製糸工場に出荷する。