新型コロナウイルス感染防止策として自粛が求められていた都道府県境をまたぐ移動が全面解禁されて最初の週末となった20、21日、県外から本県を訪れた人は緊急事態宣言が全国に拡大された直後の土日(4月18、19日)平均に比べ55%増加したことが22日までに、NTTドコモの調査で分かった。JR宇都宮駅周辺の人出も緊急事態宣言前と比べ22.3~36.5%増加。さらに東北自動車道黒磯板室-那須インターチェンジ間の1日平均交通量も前年同期比83%に回復するなど、人の移動が徐々に戻りつつある。

 ドコモは携帯電話の位置情報などから個人情報を除いたデータを活用し各地の人出などを分析、公表している。調査によると、20、21の両日に県外から本県へ移動した人は前週(13、14日)の平均に比べ32%増。全国に緊急事態宣言が発令された直後の土日平均と比較しても55%増えた。茨城、埼玉県、東京都からの流入が目立った。

 JR宇都宮駅周辺の人出は、緊急事態宣言の全国拡大前(4月7日)と比べると20日36.5%、21日22.3%それぞれ増加した。JR宇都宮駅西口などで営業しているタクシー運転手田村和年(たむらかずとし)さん(71)は「ゴールデンウイークのころと比べると、他の国に来たのかと思うくらい人が多かった。売り上げが伸びて良かったが、(感染の)第2波が心配」と話した。

 一方、県道路公社が管理する県内の有料道路4路線の20~21日の利用台数は前週に比べ2.2倍(計8万2761台)に上った。県の「県民一家族一旅行推進事業」の一環として、10月末までの繁忙期を除く土日祝日を無料化とした効果とみられる。

 利用台数が最も多い日光宇都宮道路(日光道)は20、21日ともそれぞれ3万台以上が通行、前週に比べ約2倍に。日塩有料道路の利用台数も前週に比べて5倍近くになった。

 日光道を走る観光バスの台数は前年同期が計858台だったのに対し、20、21日の合計は24台。担当者は「まだまだ以前のように戻っているわけではない」としている。

 国土交通省によると20、21日の東北自動車道の黒磯板室-那須のインターチェンジ間(上下線)の1日平均交通量はいずれも前年同期比83%。大型連休中の同区間は前年に比べて8割近く落ち込む日もあったが、ネクスコ東日本の担当者は「少しずつ交通量が戻ってきている」とした。