新型コロナウイルスの飛沫感染を防ぐため一方通行化された入り口ゲート=6月中旬、宇都宮市白沢町のドリームプールかわち

新型コロナウイルス感染者が出た場合に備え、新たに設置された受付台=12日午後、ドリームプールかわち

新型コロナウイルスの飛沫感染を防ぐため一方通行化された入り口ゲート=6月中旬、宇都宮市白沢町のドリームプールかわち 新型コロナウイルス感染者が出た場合に備え、新たに設置された受付台=12日午後、ドリームプールかわち

 本格的な夏の到来を前に栃木県内のレジャープールが新型コロナウイルスへの対応に揺れている。7月22日にオープンする県内最大規模の「井頭公園一万人プール」(真岡市下籠谷)は恒例の先行オープンを見送ったことに加えて初めて入場制限を実施するとし、壬生町羽生田の「黒川の里ふれあいプール」は感染防止対策が困難として1986年の開業以来初の営業中止を決めた。施設側は可能な限りの感染防止対策を講じるものの、利用者の協力をどこまで得られるかは不透明。「実際にオープンしなければ課題は分からない」との本音も漏れる。

 一万人プールは7月22日から8月30日まで週末やお盆期間の入場者数を制限。3歳以上の有料入場者数の上限を1日最大4千人までとし、密集や密接の回避を目指す。7月23日開業の那須野が原公園ファミリープール(那須塩原市千本松)も1日当たり1500人程度にとどめる方針だが、同公園管理事務所の担当者は「入場制限だけで十分というつもりはなく、対策はまだ手探り」と打ち明ける。

 屋内型通年営業の「ドリームプールかわち」(宇都宮市白沢町)は6月上旬から利用者の上限を100人と設定して営業。除菌の徹底に加え、入り口ゲートの一方通行化、更衣室ロッカーの間引き、採暖室の閉鎖などで「3密」の回避に努める。プール内でも水中の塩素濃度を高め、利用者に周囲の人と間隔を空けるよう呼び掛けている。しかし、中には無意識的に密集、密接してしまう人もおり、指定管理者であるオーエンス社の佐藤雅俊(さとうまさとし)副所長(63)は「感染防止は利用者の協力も不可欠」と周知、徹底の難しさを感じている。

 一方、黒川の里ふれあいプールは今夏のオープンを見送った。毎年利用者が6万人を超える人気スポットだが、壬生町スポーツ振興課は「入り口や更衣室などの動線で密を生む不安が拭えない。苦渋の判断」と理解を求める。埼玉県など近県の施設が相次いで今季の営業中止を決めた影響で、利用者が押し寄せる懸念もあったという。

 そのほか、さくら市総合公園プール(同市桜野)、民間施設のニューサンピア栃木(鹿沼市栃窪)、佐野市運動公園プール(同市赤見町)も「不測の事態への対応が難しい」などとして21日までに今季の営業中止を決定した。