宇都宮空襲の紙芝居をユーチューブで公開する鎌田さん

 【宇都宮】宇都宮空襲を語り伝える市民団体「ピースうつのみや」(田中一紀(たなかかずのり)代表)は7月14日から、空襲が描かれた紙芝居「火の海になったうつのみや」を動画で公開する。

 同団体は空襲があった7月14日に毎年、市中心部の田川で灯籠流しを実施していた。しかし昨年は天候不良、今年は河川改修や新型コロナウイルス感染症の影響などで、2年連続で中止することになった。紙芝居の動画配信は、灯籠流しを担当する運営委員の鎌田泰二(かまたたいじ)さん(74)が代案として企画した。

 紙芝居は、同団体の旧名「宇都宮平和祈念館をつくる会」時代の1996年に制作された。市内を爆撃した空を飛ぶB29や、防空壕(ごう)に逃げ込んだり田川に飛びこんだりする市民、焼け野原となった街並みを見てぼうぜんとする人たちなど、悲惨な空襲の様子が13枚にわたって描かれている。

 空襲を知らない人たちのために、紙芝居の前には太平洋戦争や同空襲の概要なども収録する。声は市内在住の朗読講師青木(あおき)ひろこさん(62)が協力する。約15分で、動画投稿サイト「ユーチューブ」にアップする。

 鎌田さんは「宇都宮空襲は知らない人が多い。是非若い人に見てほしい」と話す。