新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ県内の観光需要を取り戻そうと、16日に始まった県の「県民一家族一旅行推進事業」が大好評だ。宿泊代金に応じ1人1泊3千円または5千円を割り引く事業で、県によると、インターネットでの申し込みは18日現在、第1弾として用意した約1万5千泊分のうち、約1万2千泊分のクーポンが取得され宿泊予約が入った。「想定以上」の人気ぶりを受け県は20日までに、新たな割引分など事業費に1億円の追加を決めた。県内観光地の経済回復をさらに後押しする考えだ。

 同事業は、新型コロナの影響で大打撃を受けている県内観光地の回復の第一歩として始まった。約3億2千万円の事業費のうち割引分は約2億9千万円で、約7万泊分と想定する。

 期間は6月16日~10月31日で、県民が県内の宿泊施設を利用した旅行が対象だ。1泊6千円以上1万円未満の場合は一人3千円、1万円以上は一人5千円を割り引く。1人2泊まで。

 6月16日からは宿泊予約サイトの「じゃらんnet」と「JTB」(るるぶトラベルなどウェブのみ)で申し込みが始まった。県観光交流課によると、第1弾では約6350万円、約1万5千泊分のクーポンを用意したところ、18日現在で約1万2千泊分の申し込みがあった。20日までにさらに増えたとみられる。複数人で1泊5千円が割り引かれるクーポンが人気だ。

 鱒渕繁義(ますぶちしげよし)課長は「想定以上の反響。新型コロナでストレスがたまり、ゆっくりしたい気持ちがあるのでは。また観光地支援に共感していただいているのだと思う」と話す。

 県は一般会計の予備費から事業費に1億円の上乗せを決定。2万数千泊分が追加される形で「一人でも多くの県民に、県内旅行を楽しんで栃木を再発見してほしい。観光需要を喚起して少しでも県内観光地の経済を立て直したい」(鱒渕課長)とする。

 「楽天トラベル」は30日から申し込みを受け付ける。JTBは25日、じゃらんnetは7月上旬から申込枠を増やして販売する。事業に参加する県内の旅行業者は6月下旬から順次、県公式観光ホームページ「とちぎ旅ネット」に掲載する。