試運転とオンライン乗車体験が行われたSL大樹=20日午後0時55分、東武下今市駅

 栃木県日光市内の東武鬼怒川線を走るSL「大樹(たいじゅ)」の乗車気分を自宅でも味わってもらおうと、東武鉄道は20日、運休中の大樹の試運転に合わせ、車内や沿線の様子をオンラインで配信した。抽選で選ばれた国内外の約100人が、ビデオ会議システム「Zoom」を使って“乗車”を楽しんだ。フェイスブックでも生配信された。

 新型コロナウイルスの影響で大樹は4月11日から運休している。県境をまたぐ移動自粛の全面解除などに伴い、7月4日から約3カ月ぶりに運行を再開する。

 今回は下今市-鬼怒川温泉駅間を乗客なしで1往復した。SL観光アテンダント7人がタブレット端末を片手に乗り込み、車窓から見える風景や周辺の観光スポットを案内。画面を通じて子どもたちとクイズなども楽しんだ。久しぶりの大樹の登場に沿線で笑顔で手を振る人が目立った。

 参加した横浜市、小学5年藤山祐希(ふじやまゆうき)君(10)は「沿線の緑がきれいだった。今度乗りに行きたい」と話した。