新型コロナウイルス対策でどれだけ外出を控えたかを示す「自粛率」を国立情報学研究所などが推計したところ、県内における先週平日の自粛率の平均値は10.4%で、6週間前のピーク時(31.8%)の3分の1に下がったことが17日までに分かった。宇都宮市中心部の人出データも感染拡大前の水準に近づきつつある。県境をまたぐ移動の自粛が19日に全面解除されるのを控え、人の往来が徐々に本格化していることがうかがえるが、休日の人出の戻りは限定的だ。

 自粛率は情報研やキヤノングローバル戦略研究所などが、NTTドコモの携帯電話約7800万台の基地局の情報から推計。住宅地の昼と夜の人口差から外出者数を見積もり、今年1月の平均値と比べて外出が減った割合を示す。例えば自粛率60%は、以前外出していた100人のうち60人が、自宅の500メートル四方で過ごしたことを意味する。

 県内の平日の自粛率を週平均で見ると、3月は各週とも12~13%台で推移。本県などに緊急事態宣言が出た4月12~18日に20%を超え、東京都の「ステイホーム週間」と重なる4月26日~5月2日が31.8%でピークとなった。大型連休明けに下がり始め、6月7~13日は10.4%になり、2月以来の1桁台となる日も。15日は7.4%だった。

 県内随一の繁華街オリオン通り周辺の平日の人出も戻りつつある。ドコモの公表データを週平均で見ると、人出の底は4月26日~5月2日で、感染拡大前と比べ36.8%減だった。以降は徐々に人出が回復し、6月7~13日には13.1%減にまで戻った。

 一方、休日の自粛率は平日より10~20ポイントほど高い傾向が続き、ドコモのデータでも休日は人出の減少幅が依然大きい。本県で緊急事態宣言が解除されて1カ月が経過したが、県民が休日の外出を控えている傾向が読み取れる。