完成した「圓仁夢ばなし」

 【壬生】大師町の壬生寺は、慈覚(じかく)大師円仁(えんにん)(794~864年)の70年の生涯を描いた創作落語全10話を1冊にまとめた「圓仁(えんにん)夢ばなし」を制作した。同寺は円仁の生誕地との伝承がある。2010年に開いた落語会で、「のんき亭喜楽」として知られる歌舞伎・落語研究家清水一朗(しみずいちろう)さん(84)=宇都宮市石井町=が創作、口演した作品を読み物にした。

 同寺は2013年の円仁1150年遠忌を記念して、10年6月から11年9月まで全5回の落語会を開催。落語は、渡辺光喜(わたなべこうき)住職(79)の依頼で清水さんが、世界三大旅行記の一つである円仁の旅日記「入唐求法巡礼行記(にっとうぐほうじゅんれいこうき)」を基に創作した。

 冊子はA5判、87ページ。円仁が比叡山で最澄(さいちょう)に弟子入りし、その後、唐に渡り10年間の苦難の末に帰国して偉大な僧に贈られる大師号を初めて授けられ、日本仏教の礎を築いたとされる波乱(はらん)万丈な生涯を描いている。