「県民一家族一旅行」の内容と申し込み方法

 新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ観光需要を掘り起こすため、栃木県が展開する「県民一家族一旅行推進事業」が16日、スタートした。10月末まで1万円以上の宿泊につき、1人1泊5千円を割り引く。事務局には初日から多くの問い合わせの電話が寄せられ、事業への関心の高さをうかがわせた。

◇「コロナ」感染拡大の経過

 新型コロナによる外出自粛などで県内観光地、宿泊施設は経営に大きな影響を受けた。県は感染リスクを考慮し、人の移動が県内に限られる同事業を企画した。旅行を促すことで、県内観光、宿泊業の回復への一歩とする考えだ。

 事業は、県民が県内の宿泊施設を利用した旅行が対象。1人計2泊まで1泊6千円以上1万円未満は3千円、1万円以上は5千円を割り引く。

 予約は宿泊予約サイトか県内旅行業者へ申し込む。宿泊施設へ直接予約した場合は適用されない。サイトで16日に受け付けを開始したのが「じゃらんnet」と「JTB」(るるぶトラベルなどウェブのみ)で、「楽天トラベル」は30日から受け付ける。各サイトで割引きクーポンを取得してから予約する。割引対象期間は9月29日まで。

 県内旅行業者で申し込んだ場合、割引対象期間は10月末まで延びる。同事業に参加する旅行業者は今月下旬から順次、県公式観光ホームページ「とちぎ旅ネット」に掲載する。割引対象期間は、業者によって異なる場合もある。

 事務局を務めるJTB宇都宮支店などには制度の仕組みやウェブが使えない場合の申し込み方法など、この日だけで約350件の問い合わせが寄せられた。県観光交流課の担当者は「外出自粛で旅行を控えていた方も多く、事業への関心が高い」。県観光物産協会の善林景子(ぜんばやしけいこ)専務理事は「宿泊施設や周辺のお店など地域全体の活性化につながってほしい」と期待を寄せた。