前日光牧場に放牧され、草をはむ牛

 【鹿沼】標高1300メートルにある横根高原の前日光牧場で16日、牛の放牧が行われた。快晴、午前10時の気温23度、高原の爽やかな風が吹く中、牛は元気に走りだし、早速草をはんだ。

 避暑地で牛の夏バテを防止するほか、高低差のある広い牧場で運動させることで心肺機能や足腰を強くし、さらに酪農家の負担を軽減する狙いもある。

 市内の酪農家などでつくる前日光牧場管理組合が放牧する。今シーズンは和牛27頭、乳牛23頭の計50頭を放牧予定で、この日は28頭を放牧した。組合員らが1頭ずつ体重、体高、胸囲などを計測。組合員が「丈夫に、大きくなれよ」と声を掛け柵を開けると、牛たちは勢いよく飛び跳ね、傾斜地を駆け上がった。

 同組合の横尾光広(よこおみつひろ)組合長(43)は「今回は生まれて7カ月から10歳までを放牧する。牧草の状態もよく収牧の10月末には平均70~80キロ増えると思う。元気に育ってほしい」と話した。

 同牧場は約47ヘクタールあり、今回は23ヘクタールを使用、牧草中の放射性物質モニタリング検査をクリアしている。残りの22頭は18日に放牧予定。