プールに入る前にお互いの距離を確認する児童=15日午前10時半、宇都宮市昭和小

 佐野市で全国1位の気温になるなど栃木県内各地で厳しい暑さとなった15日、宇都宮市昭和小で水泳の授業が始まり、児童の笑顔がプールに咲いた。新型コロナウイルス感染防止のため、教員は共有のビート板を小まめに消毒したり、密にならないように着替えに空き教室を活用したりして、安全対策に神経をとがらせた。

 日差しが照りつけるプールサイドに教員の声が響く。「おしゃべりはしないように」。4年生2クラス49人は、隣同士の距離を保ちながら準備体操をし、1人ずつプールの中へ。西垣明音(にしがきあかね)さん(9)は「今年はコロナでプールに入れないと思っていたからすごくうれしい」と満足そうだった。

 鈴木恵治(すずきけいじ)校長(58)は「水泳は重要な教育活動。夏場はコロナに加えて熱中症対策にも力を注ぎ、児童の安心安全を守りたい」と力を込めた。

 スポーツ庁は学校の水泳授業を巡り、プールの塩素濃度を適切に管理すれば水中感染のリスクは低いとの見解を示す。更衣室などで密集・密接の場面が想定されるため、安全対策を検討した上で実施の可否を判断するよう教育現場に求めている。宇都宮市教育委員会によると、市内の小学校68校のうち50校程度が実施する方針という。

 一方で、プール授業を実施しないと決めた同市中央小は「通常6月までに行う健康診断のうち内科検診などができておらず、1人1人の健康状態が把握できていない」と理由を説明。「着替えなど密が避けられない場合もある」とも明かした。

 県内は同日、高気圧に覆われて気温が上昇し、最高気温は佐野で平年より10.1度高い35.8度を記録。静岡市駿河区と並び全国1位の暑さだった。このほか小山34.2度、宇都宮と那須烏山33.0度などと続き、全14観測地点のうち6地点で今年1番の暑さとなった。