栃木県那須町大島の那須どうぶつ王国は13日、同園で4月に生まれた世界最小級の野生ネコ「スナネコ」の雌1匹を一般公開した。
雨が降る中、開園前から見物客が集まり、約200人の列ができた。スナネコの赤ちゃんは公開直後は緊張ぎみだったが、次第にガラス越しの客にじゃれつくような様子を見せるなど、おてんばぶりを発揮した。
栃木市から家族4人で遊びに来た主婦(43)は「ひたすらかわいくて人懐こかった」と笑顔で話していた。
同園は国内の動物園で初めてスナネコの繁殖に成功。順調に成長したため、当初6月下旬に予定していた公開を早めた。飼育員の荒川友紀(あらかわゆき)さん(28)は「お客さんがいい笑顔をしてくれていて、ここまで頑張ってきてよかった」とほっとした様子だった。
新型コロナウイルス感染防止のため、見学は時間を区切り少人数のグループに分けて行われた。