キヤノンメディカルシステムズ(大田原市下石上、瀧口登志夫(たきぐちとしお)社長)は12日までに、DNA増幅技術のLAMP法を用いた「新型コロナウイルスRNA検出試薬 Genelyzer KIT(ジェネライザー・キット)」により、唾液から10分程度でウイルスを検出できることを確認したと公表した。

 従来の新型コロナウイルスの検査は、医療従事者により鼻などの奥から採取された鼻咽頭拭い液検体を用いることとされており、採取方法の難しさ、採取中の医療従事者の感染リスクが問題とされていた。

 ウイルス数の少ない唾液検体検査は5月末、国立感染症研究所が作成した新型コロナウイルス感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアルで公的に認められた。同社は北海道大病院の豊嶋崇徳(てしまたかのり)教授らの協力を得て研究を進め、鼻咽頭拭い液と遜色ない結果を得た。

 同社広報室は「遺伝子検査の間口が大きく広がり、従来、検査がためらわれてきた無症状者への陰性証明検査、例えば入出国時の検疫現場やスポーツ選手への試合前検査などでの活用が加速されると期待される」としている。