栃木県の那須塩原、那須、日光の温泉地のホテル・旅館で1月、同じ名義人の宿泊予約の無断キャンセルが相次いだ問題で、被害に遭った8施設が約250万円の損害賠償を求め、予約した男性や男性が勤務していた飲食店の女性経営者らを近く提訴する方針であることが11日、関係者への取材で分かった。飲食店経営の女性と弁護士を通じて交渉してきたが、難航していたという。

 無断キャンセルは、男性の同一名義による宿泊予約で7施設、この男性と同じグループとみられる別の男性による宿泊予約で1施設あった。被害は消費税分を除いた約250万円。

 損害賠償を求めて被害8施設が原告となり、予約した男性2人と、男性らが勤務していた千葉市内の飲食店を経営する女性の3人を提訴する方針。現在までに男性2人は音信不通で、女性は支払う意思は示したものの、数年単位の返済計画を示されたという。

 提訴理由について、被害施設の一つで那須塩原市塩原の「湯守田中屋」の田中佑治(たなかゆうじ)専務は「返済の計画がかなりの長期となるなど、本当に支払ってくれるのか疑わしい状況になった」などと説明している。