10月に鹿児島県で開催予定だった国民体育大会について同県が年内開催を断念する考えを示した11日、出場を目指してきた本県のアスリートにも動揺が広がった。中止が決まった全国高校総体(インターハイ)に続き、大舞台に立つ機会を失う可能性がある高校3年生からは戸惑いの声が上がっている。

 昨秋の関東高校選抜新人大会女子5000メートル競歩を制し、今年2月のU20選抜競歩大会女子5キロで9位に入るなど成長著しい石橋高3年内藤未唯(ないとうみゆ)は、「国体に出るために練習を続けてきたので本当にショック」と肩を落とした。

 インターハイの中止決定を受け、高校最後の目標を国体出場に切り替えた。休校中は自宅近くの公園で自主練習し、学校再開後も1人で朝練習を継続してきた。「今のままで引退は考えられない。この先も競歩を続けたいとは思っているが、競技優先で進学先を選ぶことはやめようと思う」と語った。

 剣道少年女子の県代表候補となっている小山高の3年生部員4人は、国体を目指して引退時期を先延ばししてきた。鈴木慎太郎(すずきしんたろう)監督は「年内の開催を断念しただけで国体自体が中止になったわけではない。今の段階では練習をやめることはない」と話す。

 現時点では4人のうち、ほぼ全員が大学でも競技を継続する意向を持っているとのことだが、問題は国体の日程がいつになるかということ。「日程次第では入試に影響する可能性があり、選手の気持ちも変わるかもしれない」と今後の動向を注視する考えを示していた。