グループワークで意見交換をする生徒

 【足利】生徒らの新型コロナウイルス感染症に対する不安をやわらげようと、足利三中で10日、全校生徒を対象に「新型コロナ」をテーマにした授業があった。感染への不安や感染者への差別問題などについて考える機会になった。

 通常登校が約3カ月ぶりに再開するのを機に、河内理絵子(かわちりえこ)教諭が発起人になり、他の教諭らと共に授業を企画。まず、生徒らの新型コロナに対する意識を把握しようと再開初日にアンケートを実施したところ、75%の生徒が「怖い」か「不安」と回答したという。

 この日は、「感染者の発生で不安が生まれ、その不安が差別の原因となる。差別が生まれれば、受診をためらうことになり、結果として感染拡大を招く」という「負のスパイラル」をいかに断ち切るかなどをテーマに、道徳の時間を使って考えた。

 3年生はグループワークなども実施し、生徒からは「友だちが感染しても、冷静に見守る」「一つの情報だけで物事を判断しない」などの意見が出ていた。授業を受けた3年小林莉子(こばやしりこ)さん(14)は「だれが感染しても不思議ではない。感染を責めたりしないようにしたい」と話した。

 河内教諭は「生徒が新型コロナについて主体的に考えていることが確認できた。今後も授業で展開していきたい」と語った。