タクシー初乗り運賃の無料化へ向けた事業者説明会=10日午後、宇都宮市八千代1丁目

 新型コロナウイルスの影響で苦境に立つタクシー業界などの支援策として導入する初乗り運賃740円の無料化へ向けて、宇都宮商工会議所と県タクシー協会は10日、宇都宮市内で事業者説明会を開いた。無料の対象は宇都宮市内での買い物や飲食など消費目的の利用に限り、実施期間は15日~8月末まで。

 商議所が全体で約300万円分を上限に補助することで、約4050件の利用を見込んでいるという。利用料金から初乗り運賃分を差し引く仕組みで、買い物代行の場合も補助する。買い物難民などの消費を促し、タクシー事業者や小売店を支援する狙いだ。

 説明会には宇都宮市内の13社が出席。商議所総務部の長谷真(はせまこと)次長(45)は「緊急性が高く、速効性のある事業を目指す。消費者、タクシー事業者、小売店をリンクさせ、地域経済を活性化させたい」と強調した。

 市内のタクシー事業者は、営業収入が8割落ち込むなど経営の危機に直面している。協会の鉢村敏雄(はちむらとしお)専務理事(66)は「業界は廃業や休業が相次ぎ、非常に厳しい状況が続いている。多くの方に利用してもらい、消費拡大につなげたい」と訴えた。