「益子de宿泊&体験クーポン」事業について話し合う実行委のメンバー

 【益子】新型コロナウイルスの影響で大幅に減少した観光客を呼び戻そうと、町や町観光協会は、町内の宿泊施設と陶芸などの体験施設の利用をセットにした「益子de宿泊&体験クーポン」事業に乗り出す。益子焼の窯元や販売店でつくる実施主体の同実行委員会が9日、益子駅舎多目的室で初会合を開き、5千円で1万円分使えるプレミアム率100%のクーポン券を県民対象に販売することなどを決めた。実行委は参加を希望する各施設を募るとともに、7月の発売を目指す。

 町観光商工課によると、例年3~5月に計約90万~100万人の観光客が町内を訪れている。しかし今春は感染拡大に伴い、期間中に40万人前後の人出でにぎわう春の陶器市が中止になったほか、外出自粛や休業要請も重なり「入り込み客の調査はこれから行うが、大幅な減少は間違いない」(同課)という。

 他の業種と同様に、宿泊施設や体験施設も予約のキャンセルや休業で大きな打撃を受ける中、町は観光経済の回復を目的としたキャンペーンを発案。協会に事業費600万円を委託し、客が町内を回遊できるクーポン事業を実行委が実施することになった。

 クーポン券は道の駅ましこで販売または電話予約を受け付ける。購入希望者は、事業に参加する宿泊施設と体験施設を選んで直接予約する。体験施設には陶芸教室や美術館などの参加が見込まれている。クーポン券は約800セットを用意し、1人2セットまで購入できる。クーポン券の利用期間は7~11月末。

 また宿泊や体験終了後、各施設の認印があるクーポン券表紙を同道の駅に提示すると、町共通ポイントカード「mashipo(ましぽ)」に表紙枚数×500ポイント(1ポイント1円)が付く特典もある。

 町観光協会副会長で実行委会長を務める高橋美江(たかはしよしえ)さん(52)は「新型コロナの第2波なども想定し県民対象とした。初の試みですが、多くの方に益子へ来ていただき町の魅力を発信したい」と話している。

 (問)実行委事務局(町観光協会内)0285・70・1120。