妖怪「アマビコ」の挿絵

 新型コロナウイルス感染症の収束を願い、栃木県足利市昌平町の史跡足利学校は、江戸時代に疫病払いの御利益があるとされた妖怪「アマビコ」が載った書籍などを復原建物庫裡(ふくげんたてものくり)で展示している。

 アマビコは、1916年発行の百科事典「廣(こう)文庫」の第1冊に掲載。江戸時代に肥後国(熊本県)に現れ、この先6年は豊作となるが疫病がはやることや、自身の姿を書き写して見せた人は病にならないと告げたことなどが記されている。

 大澤伸啓(おおさわのぶひろ)学芸員(60)が、約1万7千冊の蔵書から疫病に関する書物を調べていたところ、記載を見つけたという。

 現在、疫病退散の言い伝えで会員制交流サイト(SNS)などで話題になっている妖怪「アマビエ」と似ており、大澤学芸員は「アマビコの『コ』と『エ』の表記が混同されながら伝承したのではないか」と話す。

 このほか、中国の故事で唐の玄宗皇帝の夢に現れ、病気を癒やしたとされる「鍾馗(しょうき)」の人形も飾られている。いずれも当面の間、展示する。

 参観にはマスク着用と入館前の手指消毒が必要。午前9時~午後5時(最終受け付けは午後4時半)第3水曜休み。一般420円、高校生220円、中学生以下無料。(問)同学校事務所0284・41・2655。